いつかたどり着く

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面白さが凝縮された1巻完結のオススメ短編漫画を挙げる

defender-21.hatenablog.com


元記事はこれ。私なら何を挙げるかなあとか考えました。
上記リンクで紹介された作品以外を挙げてみます。

外天楼

外天楼 (KCデラックス)

外天楼 (KCデラックス)


みんな知ってるよ……とか思ってても、やはり外せません。
短篇集かと思いきや、収束していく予想外の展開。
ネタバレを食らうと勿体無いので、未読の方は調べずにそのまま読んで欲しい。

読んで良かった。そう思えるはず。

FLIP-FLAP

FLIP-FLAP (FUNUKE LABEL)

FLIP-FLAP (FUNUKE LABEL)


とよ田みのるファンとして、FLIP-FLAPもまた外せない。
ピンボール世代では全くないが、それでもピンボールというゲームの魅力を、これでもかと詰め込んでいます。
主題はピンボールですが、それを通したラブコメもまた、たまらなく心地良い。

最近、Kindle版が出ました。みんな読もう。

みずいろパーフェクト

みずいろパーフェクト (ヤングキングコミックスデラックス)

みずいろパーフェクト (ヤングキングコミックスデラックス)


この作品は眩しい。人夏の少年少女の物語。
忘れかけた、「郷愁」に近い感情を、喚起させるものがあります。
むず痒い表現だけど、この漫画の澄んだ空気が伝わってくるような。

カラー絵がまた、見惚れてしまうんですよ。
どこまでも優しい気持ちになれる作品。

青春少年マガジン1978~1983


青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)


1・2の三四郎や柔道部物語を書いた、小林まことが書くマガジンにまつわる漫画。
面白おかしく、時に切なくなってしまうような内容で、その時代を駆け抜けた人たちの青春を感じさせてくれます。
当時のマガジンの裏話なんかも面白いですが、やっぱり小林まことを中心とした人間模様が魅力的です。

それだけでうれしい


それだけでうれしい (まんがタイムコミックス)

それだけでうれしい (まんがタイムコミックス)


片想いがの切なさにキュンとします。
物語を進めながら、整理されていく主要キャラの気持ち。その展開がまた、どうなっていくのだろうという少しのドキドキを生み出していきます。
肩肘をはらない、等身大の恋心。

好きな人がしてくれたことだから。そんな想いが込められたタイトルが、読み終わった後心にじんわりと染みこんできます。

五色の船


五色の舟 (ビームコミックス)

五色の舟 (ビームコミックス)

この読後感は、他ではなかなか味わえない。
異形の姿を商売にして暮らす、見世物小屋の一座の話です。
全体として暗い雰囲気でありながら、それでいてキャラにそこまでの暗さは感じさせない。

先の読めない展開に、ページをめくるのが少し怖いくらいでした。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞も納得です。

ちーちゃんはちょっと足りない


鬼才、阿部共実が描く、心を揺さぶるマンガです。
心を揺さぶるだけ揺さぶっておいて、落ち着かせてはくれないんですよ(笑)
読み終わった後、どこにぶつけたら分からない気持ちが芽生えるくらい、言葉にしにくい感情を読んでいて思えます。

もう少し、何か歯車が合えば、誰もが認める幸せな道が見えるかもしれない。でも、ちょっと足りない。
色々な意味で凄い作品です。合う合わないは結構ある。

じんべえ


じんべえ 1 (Big comics special)

じんべえ 1 (Big comics special)


あだち充の長編以外を読んだことない人は、短編も読んで欲しい。
この作品は、血の繋がらない父娘の物語です。
親子の関係を大切にしながらも、恋愛風味を感じさせて進行する展開に、読んでいて心が弾んでしまう。

1巻という中で、確かな世界観と魅力的な関係性を構築しているのは見事というしかない。

十月桜

十月桜 (リュウコミックス)

十月桜 (リュウコミックス)

人間の醜さなどを感じさせながらも、それでも「幸せになりたい」と願うのが人間なのだと感じさせました。
この漫画の良さを表現するのは、とても難しい。
それでも、心に何かが残る。優しくしたいし、優しくなりたいと思える。


キャラの表情が豊かなのも、印象的です。最終話のヒロインの赤面顔が可愛かった。
心を通わせ、救ってくれる誰かに出会える。それ以上に素敵なハッピーエンドなんて、ほとんどないよね。




とりあえずこんなこんな感じです。
や、もっとしっかり書きたいので、追記にするか再度アップするか検討します。

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