いつかたどり着く

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「背すじをピン!と」今一番頑張れ!って応援したくなる少年漫画なんだ

ワンピースが休載しても、HUNTERXHUNTERが休載しても(これはまあいつもなんだが)
少年ジャンプは面白い。
なぜなら、すじピンが載っているから。


今週号は涙腺にくる展開でした。
応援したくなるというか、応援してしまったほど熱いんだ。

たかが1ヶ月、だけど大きな1ヶ月


大会に向けて励んでいた二人ですが、本番で渡ちゃんが踊れないほど緊張してしまいました。
上手く動けないのは、初心者デビューあるあるでしょう。


ペアで初めて大会に臨んだ時、緊張して動けなくなってしまったとしても、
パートナーが経験者ならば上手に導いて、立て直すこともあると思います。


しかし、つっちーも渡ちゃんも1ヶ月前から始めたばかりの初心者ペア。
片方が動けなくなってしまったら、もう片方も引きづられて終わってしまうというのが
普通でしょう。


1ヶ月しかやっていないから仕方ない。
これは事実です。そう簡単に上手くいく方が珍しい。それで片付けてしまうのが一番簡単です。


でもたった1ヶ月でも、渡ちゃんとつっちーには大切な1ヶ月だった。


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何もできないことに、つっちーは抗う


この1ヶ月、彼らにとっては初めてだらけの密度の濃い日々でした。
家でも練習し、公園でも練習し。
傍から見たらちっぽけな1ヶ月でも、彼らにとって、競技ダンスの全てが詰まっている
1ヶ月でした。


教えてくれた先輩のために。
何より、あんなに頑張っていた渡ちゃんのために。


つっちーが男の子しすぎて涙腺が熱くなりました。
一番近くで渡ちゃんの頑張りを見てきたつっちーだからこそ、その言葉に重みがある。


最初からと言っている通り、周りが踊っている中、彼らは立ち方から入り直します。
ここの描写に、心が震えた。

「背すじを……」と溜めた次のページで、ピンと背すじを伸ばしている二人がいて、
たまらなかった。読む手に力が入った。


できることからやっていく。
当たり前のようで、実は難しい。それを本番で実践できるから凄い。


この1ヶ月を無駄にしまいとする二人の姿を見て、思わず心の中で頑張れって
思ってしまいました。
むしろ、応援せずにいられるわけがない。

笑顔でいること

何とか立て直そうとしていますが、渡ちゃんがやはり本調子でないことに変わりはありません。
ミスが出たりしますが、その状況でつっちーが取った行動がもう最高に男の子でカッコイイ。


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半ばパニックになっているこの状況で、笑ってみせるのがどれだけ難しいか。
笑顔でいることが審査的に良いのは間違いないと思いますが、彼が笑った理由は
そんなことじゃなくて。
渡ちゃんのために、つっちーは笑ってみせた。


カッコよすぎて、胸が熱くなる。


ここでつっちーが暗い顔をしていたら、渡ちゃんはますます追い込まれてしまったでしょう。
パートナーを安心させるために、彼は笑って見せました。少しのミスくらい、カバーしてみせると伝えるかのように。


ああもう、まだ1巻も出てないのに、何でこの漫画はこんなに面白いんだよ!


ジャンプでトップクラスに楽しみにしている漫画になっています。
これだけ頑張れって応援したくなる漫画も珍しい。
頑張る二人に、すっかりあてられてしまいました。


1巻が待ち遠しい。

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